【書評】「続ける習慣」に学ぶ習慣化を成功させるためのテクニック

「人生を成功させるコツは何か?」

この問いに対する答えは人それぞれ。

でも、コツコツと毎日努力を積み重ねること、

即ち「習慣化」がその答えの1つである事は間違い無いと思います。

 

ただ、口で言うのは簡単ですが、実際に何かを「習慣化」することは中々難しい。

これを読んでいるあなたも、新しい習慣にチャレンジしたは良いけど、

三日坊主で失敗してしまった、という経験が一度や二度はあるのではないでしょうか。

かく言う私も、自慢になりませんが人並以上に習慣化に失敗してきました。

「英会話」「運動」「習い事」「TwitterSNSでの発信」「カメラ」etc……

枚挙に暇がありません。

 

そんな「三日坊主のプロ」だった私がある時、

「ダイエットを習慣化して痩せたい」と思い立って手に取った本が、

今回紹介する「続ける習慣」です。

 

結果から言えば、この本に書かれた方法に沿って

レコーディング、糖質制限、筋トレといったダイエットを習慣化したところ、

私は1年で30㎏の減量に成功しました。

そんな私だから自信を持って言えます。

この「続ける習慣」に書かれているテクニックを実践すれば、

三日坊主でも習慣化を成功させる事が可能です。

 

「続ける習慣」を読むまで私は、習慣化の試みが成功しないのは自分の性格、

具体的に言えば、飽きっぽさや意志の弱さに原因があると思っていました。

でも、この本を読んで考えが変わりました。

私が、そして世の中の多くの人が習慣化に失敗してしまうのは、

性格の問題ではなく、正しいやり方を知らなかっただけなのです。

 

声を大にして言いたい、習慣化のカギは性格ではなく正しいやり方を知る事、

言ってしまえば「テクニック」なのだと。

……前置きが長くなりましたが、この「続ける習慣」に書かれている習慣化のコツを

紹介していきたいと思います。

 

この本では様々な習慣化のテクニックが書かれていますが、その中でも特に重要だと

私が考えるのは「1つの習慣に絞る」「ベビーステップで毎日続ける」

「仕組み化する」の3つです。

それではこの3つのテクニックについて、1つずつ詳細を解説して行きましょう。

①1つの習慣に絞る

習慣化のテクニック1つ目は「1度に習慣化するのは、1つの習慣に絞る」事です。

何かを習慣化したい時私達は、無意識の内に複数の習慣を

同時に継続しようとしがち。

例えば、私はダイエットをしようと思い立った時、

様々な本やネット記事から情報を収集した上で

「レコーディング」「糖質制限」「筋トレ」の3つを習慣化しようとしました。

しかし、この本を読んだ後、この方法では失敗する確率が高いと判断しました。

何故なら、私が思い立った方法でダイエットを実践しようとすると、

「記録」「食事」「運動」という3つの習慣を同時に習慣化する必要があります。

1つの事を習慣化するだけでも大変なのに、2つも3つも同時に

習慣化しようとするとハードルが高くなり、挫折しやすくなるというのが

この本の主張だ。

 

まずは1つの習慣で良いから1ヶ月かけて習慣化し、

それが軌道に乗ってから2つ目の習慣化に挑戦した方が

成功率が高いというわけです。

というわけで私は最初の1ヶ月、カロリーと体重のレコーディングに

絞って習慣化に取り組む事にしました。

2.ベビーステップで毎日続ける

習慣化のテクニック2つ目は「最初はベビーステップでとにかく続ける」です。

この本によると、新たな習慣を身につけようとして失敗した人の約4割が、

最初の1週間で挫折しているそうです。


そこで著者は、挫折しやすい最初の1週間を乗り切るために、

ベビーステップ=赤ちゃんの一歩で良いからとにかく毎日続ける

クセをつけようと提唱しています。


具体的には、毎日1時間の勉強が目標ならテキストを開くだけ、

毎日30分のランニングが目標なら外に出てウォーキングするだけ、

と言ったように、本来身に着けたい習慣を継続し易い時間、量まで縮小して、

とにかく継続することに専念して最初の1週間を乗り切るということです。

 

私の場合「最初は体重を毎日測って記録するだけ」というベビーステップで

最初の1週間を乗り切ることに成功しました。

3.習慣を仕組み化する

習慣化のテクニック3つ目は、意志の力を使わなくても続けられるように、

毎日の習慣を仕組み化してしまう事です。

仕組み化とは、例えば筋トレの習慣化が目標なら、ボディビルダー

写真を部屋に貼ってモチベーションを上げる、といったように、

自分が習慣に取り組み易くなる仕掛け、本書で言う所の「継続スイッチ」を

使って習慣化し易い環境を作り上げる事です。

 

この継続スイッチには「ご褒美を用意する」「習慣仲間を作る」「罰ゲーム」等

様々な種類があり、何が合うのかは人それぞれです。

「続ける習慣」には多くの継続スイッチが事例と共に紹介されているので、

自分にどの継続スイッチが合うかわからなければ片っ端から試し、

ツボにハマるスイッチを探してみるのも良いと思います。

 

ちなみに私には「みんなに宣言する」というスイッチが一番自分に合っていました。

職場の同僚達に「今日からダイエットをする」と宣言し、周りの注目を浴び、

自分の逃げ道を無くすことで、ダイエットせざるを得ない状況を作り上げました。

おかげで「今日位はラーメンを食べて良いかな」という考えが頭にチラついても、

「いやいや、ダイエットに失敗したらみんなに笑われる!」と思い直し、

強い気持ちで我慢する事が出来たのです。

 

このように「続ける習慣」に書かれた方法に従ってまずは「レコーディング」、

その後「糖質制限」「筋トレ」と習慣化していった私は、

なんと1年で98㎏→68㎏と、30㎏の減量に成功しました。

意志が弱いと思っていた自分でも習慣化に成功して結果を出せた事は

自信になりましたし、周りから「痩せたね」と言われるようになったのは

本当に嬉しかったです。

 

意志の弱い「三日坊主のプロ」だった私でも習慣化に成功できたのですから、

習慣化のテクニックさえ知っていれば意志力に関わらずどんな人でも習慣化を

成功させる事が出来る、と今では確信しています。

 

「習慣化できない」とお悩みの方は是非この本を手に取り、

習慣化のテクニックを学び、実践してみてはいかがでしょうか。

「続ける」習慣